進化するデジタルサイネージ

 デジタルサイネージを街で見かけるのは、今や当たり前。もはや映像をただ映しているだけでは、人々にアピールすることが難しくなっている。デジタルサイネージには今、さらなる訴求力が求められている。実際、デジタルサイネージは着実に進化を遂げている。
 幕張メッセで開催された「デジタルサイネージジャパン2016」では、その片鱗を垣間見ることができた。いくつかを紹介する。

1.パナソニック 2.七彩
◆パナソニック
 パナソニックの7Dimensionsは、140面のモニターで構成される7本の柱で映像と音響空間を創り出す。見る位置・方向によって全く違った空間の表情を見せる7本の柱が、未知の空間を演出する。Milano Design Awards 2016の「ピープルズチョイス賞」を受賞した。
◆七彩
 七彩は、早稲田大学メディアデザイン研究所と共同でインタラクティブマネキンを開発、顔の部分に様々な映像が投射できる。
カメラを使って自分の顔を映すこともできるので、例えばマネキンが着ている服が自分に似合うかといったことも試せる。

 

3.ピーディーシー 4.アスカネット
◆ピーディーシー
 ピーディーシーの8Kサイネージコンテンツ制作配信システムは、一般写真から8KのCG動画を自動生成してクラウド配信を行なうというもの。業界初とのことだ。
◆アスカネット
 アスカネットのエアリアルイメージングプレート(AI Plate)は、直行する二つの鏡面が光を反射することで像を形成する空中表示デバイス。専用メガネを必要とせず、デジタルサイネージの他、車載用ヘッドアップディスプレイや暗証番号入力パネル、次世代のITデスクなどへの適用が期待できるとしている。

 

5.ニューフォリア 6.E3 Blue Media
◆ニューフォリア
 ニューフォリアの55インチの透過型有機ELディスプレイは透過率が45%。フルハイビジョン映像によって未来的な雰囲気を演出する。
◆E3/Blue Media
 E3/Blue MediaのLCD透過型ディスプレイを用いたホロー・ディスプレイボックス。画面サイズは46インチで、フルハイビジョン映像を映し出す。タッチタイプとノンタッチタイプの2種類があり、オーダーメイドでユーザーに提供する。22インチと32インチの4面型もある。

 

7.プロテラス 8.マスプロ電工
◆プロテラス
プロテラスの液晶ディスプレイ内蔵ミラーサイネージは、サイズが600×600×1800mm。
街中などで自分の姿を映して身だしなみをチェックしている時、提供したい情報を映し出せる。
◆マスプロ電工
マスプロ電工の65V型のグラスレス3D対応4Kディスプレイ。3D表示の視野角は上下40度、左右140度、28視点での自然な3D表現を実現した。3D効果で訴求力アップができる。

  

9.三菱電機◆三菱電機
三菱電機は、ニューヨーク・タイムズスクエア地区に建つマリオットマーキーズホテルの外壁に総幅延長100mを超える4Kフルハイビジョン対応のオーロラビジョンを納入した。

編集顧問:川尻多加志

 

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