連休の最中の5月1日の日経新聞に、上場会社の決算発表時における、今期予想の前提となる為替レートについて記事が出ていました。
これによりますと、1米ドル=85円~90円、1ユーロ=120円~130円 とありました。想定の中心は、1米ドル=90円、1ユーロ=125円のようです。
ギリシャ問題で、大きく信用を失ったユーロは、一時1ユーロ=111円前後まで売り込まれました。
対岸の火事ではないと多くの識者が、日本の国債漬けについて警鐘を鳴らしています。
では、円に変えてどのような資産に逃避しておくのがいいのかが、次の課題ですが、これがまた難しい。
それと、いつまでにそのような行動をとるのがいいのかが、もうひとつの課題です。
昨日お会いした方は、「金」が良いと言っていました。ユーロも、米ドルも、円も皆、リーマン以来の金融恐慌から脱出するために、中央銀行の政策によって、資金供給がジャブジャブになされており、通貨の信用も失われている。最後のよりどころは、「金だ」としています。
「通貨は?」と尋ねたところ、豪ドルといっていました。
なぜなら、国債を発行していないからといっていました。
日本国内で、消費税の増税が盛んに論議されるようになって来ました。20%程度にあげなければ、プライマリーバランスが取れないというのが財政論者の主張ですが、「そこまでは無
理だが、とりあえず…」との日本人的結末で、とりあえず、10%、多くても15%がいいところだと筆者は見ています。
となれば、今後も、国債発行の額はどんどん増え続けることになります。やがては、対岸の火事から、自らのお尻に火がつくことになります。
「まだはもう」
「もうはまだ」
久野幸一税理士事務所
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