編集長の今月のコメント(2011年1月)

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編集長 川尻多加志

新年明けましておめでとうございます。2011年が皆様方にとって良き年であるよう、お祈り申し上げます。我が国にとって、昨年はまさに迷走の1年でした。このまま日本が沈んでしまわないよう、何としてでも頑張っていきたいと思います。
そこで、弊社の春の展示会・セミナー「OPTRONICS WORLD」が、今年から光の総合イベント「OPTICS & PHOTONICS International」へスケールアップします(4月20日(水)~22日(金)開催)。これまでの「レーザーEXPO」、「レンズ設計・製造展」に加え、「赤外・紫外・可視光応用技術展」と「光ファイバーEXPO」を新設するとともに「VISION JAPAN」と「ポジショニングEXPO」を統合、これらの技術領域をテーマとした特別セミナーに加え、各種関連シンポジウム等の同時開催によって、まさに我が国における最高品質の光エレクトロニクス一大イベントを目指しました。
「OPTICS & PHOTONICS International」は、あくまでも光業界の発展を願ってのものであって、この産業を全産業におけるOne of themとして捉えたものではありません。約30年という期間に渡って、光産業・技術とともに歩んできた弊社が、関連学協会の方々とともに、我が国の光技術と産業のさらなる発展を目指してお届けするものです。ぜひ皆様方の積極的な参加をお待ち申し上げております(詳細につきましては、最新情報が随時更新される弊社ウェブサイト http://www.optronics.co.jp/optworld/ をご覧になって下さい)。
フラットパネルディスプレイの代表格ともいえる液晶ディスプレイのバックライトには、これまでCCFL(冷陰極管)が用いられてきましたが、最近ではより長寿命で低消費電力といった特長を有するLEDを用いたものが主流となっています。
LEDバックライトには、導光板の周りに白色LEDを配したエッジ型と、バックライトの発光面一面にRGBのLEDを配した直下型の2種類があります。そこに用いられている各種シートや導光板といった素材を通して、如何にLEDからの光を明るく均一に導けるよう設計できるかは、より高画質なディスプレイを実現する上での重要な決め手となっています。照明光学が注目される所以です。
直視型の液晶ディスプレイだけでなく、照明光学系の設計は液晶プロジェクターやレーザープロジェクター、LED照明、半導体露光装置、顕微鏡といった様々な機器・装置のスペックを左右すると、その研究・開発の進展に期待が集まっています。
今月号の特集では基礎解説や設計ソフトによる最適化についての解説も加え、照明光学に関する最新トピックスに焦点をあててみました。企画していただいたのは、東京工芸大学・工学部の渋谷眞人教授。ご執筆者の皆様も、お忙しいところを有り難うございました。
この他、光エレクトロニクス関連市場を探る新春特別企画では、我が国を代表する市場調査会社の方々が、光エレクトロニクス全般、LED照明用白色LEDパッケージ、電子ペーパー、FTTHの各市場をレポート。さらに、島田禎晉様ならびにNTTの皆様方に企画していただいた新連載「光通信技術の基礎 -原点を見直し、将来を考える-」もスタートします。
本年もオプトロニクスを何卒よろしくお願い申し上げます。

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